【日大アメフト】#91の会見を見て<陳述要約編>【悪質タックル】
日大#91の選手の会見を見ました。(ニコ動で)
まさか#91本人登場の会見が開かれるとは思っていなかった。
こんなことになるとは、日大の何かが間違ってるということ。
もう名前も顔もオープンになっていますが、ここではこれまでどおり「#91」と呼びます。
一連のプレー解説等はこちら → 【日大アメフト】あれはタックルではなく暴力行為【悪質タックル】
もう連日報道のとおりですが、まずは陳述の要点をまとめます。
アメフト用語も出てくるので、なるべく補足します。
最初に謝罪の言葉があって、以下の経緯を述べるものでした。
経緯の説明
試合前
- 2018年4月の2回の試合はスターター(先発メンバー)だった。
- 5月3日に、「やる気が足りない」と井上コーチから言われ外される。思い当たる節はないがそうなんだろう。
- 全体ハドル(フィールドでのミーティング?)で、「#91みたいなのは試合に出さない。辞めていい。」と言われた。
- コーチからは、「お前が変わらない限り練習にも試合にも出さない」と言われた。
- 5月4日には、内田監督から「日本代表に行っちゃだめだよ」と言われた。理由は聞くなどできず「わかりました」と答えた。
- この日の練習で新人がいたのでタックルを受けるダミー(サンドバッグ的なもの)を持ったところ井上コーチから「なぜダミーを持つんだ」と言われ、グラウンド10周させられた。
- その日の実戦練習は出してもらえなかった。
- 5月5日も同様に練習は外された。
- 練習後、井上コーチから「内田監督に聞いたら、『相手のQB(クォーターバック)を1プレーめで潰せば出してやる』と言われた。『QBを潰しにいくので僕を使って下さい』と内田監督に言いにいけ。」と言われた。
- 他にも井上コーチから次のように念押しされた。
- 「相手のQBと知り合いなのか」
- 「関学との定期戦がなくなってもいいだろう」
- 「相手のQBが怪我をして、秋の試合に出られなかったらこっちの得だろう」
- 「これは本当にやらなくてはいけないぞ」
- ポジション(DLと思われる)の先輩から、井上コーチから次のように言われたと教えられた。
- 「#91にアライン(アラインメント=初期位置)はどこでもいいから、#91に1プレー目からQBを潰せと言っておけ」と。
- これを聞いて#91は、「潰すくらいの気持ちで」という意味ではないのだと追い詰められた。
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試合の日
- 5月6日。悩んだが、ここでやらなければ後がないと思い、(関学との)試合会場に向かった。
- 試合のメンバー表に#91の名前はなかった。(控えでもなかったのか不明)
- 試合前のポジション練習時に井上コーチに聞いたら「今行って来い」と言われたので、内田監督に直接「相手のQBを潰しにいくので使ってくれ」と伝えた。
- 内田監督から「やらなきゃ意味ないよ」と言われた。
- そのことを井上コーチに伝え、「リード(オフェンスの動きを見て対応すること)をしないでQBに突っ込みますよ」と確認すると、「思い切り行って来い」と言われた。
- このことは同じポジション(DL)の人間は聞いていたと思う。
- 試合前の整列で、井上コーチから「できませんでしたじゃすまされないぞ。わかっているな。」と念押しされた。
- 試合のディフェンス最初のプレーで、例の行為(超レイトタックル)を行った。
- 直後は何も考えられなかった。
- 相手のQB(#3)が負傷して、交代したことも気づかなかった。
- 普段はこんなことない。
- 反則を取られた後のプレーが終わったとき、井上コーチに呼ばれてサイドラインに戻ると、「キャリア(ボール保持者)に行け」と言われた。
- 散々「QBを潰せ」と言われていたので、意味がわからなかった。
- またボールを持っていないQB(#18)をタックルして、2回目の反則を取られた。
- 3回目の反則は、相手に引っ張られて転んだ後、相手の方に向かったところ相手も向かって来たので突いたところ取られた。
- これは、普段から「相手がつかんできても大人しすぎる」と指摘されていた(ボール保持者以外を掴むことは反則)し、「やる気がない」と外されていたので、「やられっぱなしにはできない」と思い意識的に行った。
- これで退場となった。
- テントに戻ってことの重大さに気づき泣いた。井上コーチに見られていた。
試合後
- 試合後、スターターと4年が集められ内田監督から次のように言われた。
- 「#91のは自分がやらせた。」
- 「#91が成長してくれればそれで良い。」
- 「相手のことは考える必要はない。」
- その後、内田監督から「周りに聞かれたら、俺がやらせたと言え」と言われた。
- 井上コーチから「#91が退場した後、上級生リーダーがQBを怪我させる役割をさせてしまって済まなく思って『自分にも(汚れ仕事を)やらせてほしい』と申し出があった。お前にそれが言えるのか。」と諭された。
- 泣いていたことについて、「優しすぎるところがだめなんだ。相手に悪いと思ったんやろ。」と責められ追い詰められた。
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後日
- 試合の二日後(5月8日)、井上コーチにグラウンドに呼び出された。
- 学生スタッフが来て内田監督の待っている部屋に行けと言われた。
- 行くと、内田監督が一人でいた。話し始めると、井上コーチらが来て聞いていた。
- 内田監督に「もうフットボールをやりたくない」というと、内田監督から「お前はあのとき罰退と退場になってるから、お前は処罰は終わっているからいい。」「世間は監督を叩きたいだけでお前じゃないから気にするな」と言われた。
- 内田監督が退室し、井上コーチら3人になったが話をした。
- 退部を申し出たが「お前が辞める必要はない。」「向こうとの試合がなくなろうと別にいいだろう。」と引き止められた。
- あのような行為をしてアメフトを続けるとは考えられなかった。
- 5月9日に、ヘッドコーチからキャンパスに呼び出され、「辞めるべきではない。内田監督が厳しく言ったことをそのまま伝えた井上コーチに責任がある」と言われた。
- 両親を含め、関学側に謝りに行こうとしたが内田監督に止められた。
- 「QBを怪我させろという指示に従った」ということを公表してほしいと父から要請したが、拒否された。
- 急に井上コーチから「関学監督に謝りに行く」と言われた。ノーアポだったので父からアポイントメントを取るよう要請した。が、断られたとのこと。
- また夜「謝りに行く」と言われ行ったが断られた。
- 結局、父と関学側に行き直接謝罪した。
- 指示されてもやってはいけない行為であった。これまで反省してここに来た。真実を明らかにするのが償いの第一歩である。
- 申し訳ありませんでした。
書き起こすと長いですね。要約したのに(へたくそ)。
最後の方(謝りたいのに許可されない件)はアメフトから関係なくなっていくので、本ブログの扱える問題でないと思い簡潔にしました。
まず、この陳述が真実であるかどうかはわかりません。一方的な話ですから、当たり前ですね。
ただ、矛盾もないようですし、印象操作をしようというものでもなさそうですから、信憑性は高いと思います。わかりませんけど。
この内容が真実だどして、次の記事を書きます。
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