【日大アメフト】あれはタックルではなく暴力行為【悪質タックル】


自分のすきなことが、不名誉な話題で注目のされるのは悲しいです。
そう、【日大悪質タックル問題】
日本ではドマイナーなこのスポーツ。
アメリカンフットボールが注目されるのはこんなときだけなのか…。

いちアメリカンフットボールファンとして、許せません。
黙っていられませんので、ここに私の見解を記します。
(私はアメフト未経験。観戦歴は15年。ほぼNFLのみ観戦しており、国内アメフトはそれぞれの頂上決戦(エックスボウル、甲子園ボウル、ライスボウル)ぐらいしか観戦経験はありませんので、そのへんの不勉強はご容赦ください。)

このブログのルールに、「批判目的で書かない」と決めたので、この記事の目的は情報をまとめることと、アメリカンフットボールの今後の発展のためということにします。
あと、超蛇足でプレー解説も。
すっかり英語歌詞和訳ブログとなってしまった「とことんトコトコすきなこと」ですが、がんばります。

問題のプレーについて

問題のプレーは3つありました。
すべて関学の攻撃。
問題の行為を行ったのはすべて日大の#91です。

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問題のプレー1

第一弾にして最悪の行為です。

1st & 10。OWN46。
関学最初の攻撃。つまり日大最初の守備。
関学はショットガン。ダブルRB。TEなし。
オフェンスライン全体が左に動くが、プレイ全体の方向は右。ミスディレクションと呼ばれるプレーです。
QB横のRBや、左のスロットレシーバーが右に動く。両翼のワイドレシーバーはロングパス用のオープンになれば投げる的な役割でしょう。
後ろのRBはラインと同じ左に動き、QBからハンドオフ。ただしこれはフェイク。
ディフェンスラインやラインバッカーを左のランプレーだと釣って時間を稼いでから、右へパスするというプレイアクションパスですね。

パスターゲットとなったのは左のスロットレシーバー。
スナップ後3秒で右ロールアウトしたQBがフィールドを横切ってきたスロットレシーバーにパスを投げます。そのパスは失敗。
QBが天を仰いで残念がっているところ、猛然とダッシュしてきた#91が背後から思いっきりタックルします。
パスを投げてからタックルまで、なんと2秒。
ヒットを受けたQBは上半身が置いてかれており、まったくもって無防備だったことがわかります。
審判は見逃していませんでしたので、すぐさま反則が発生したことを示すイエローフラッグを投げつけています。
この反則はパーソナルファウル(アンネセサリーラフネス)を取られました。

これは一連のプレーではありえません。
一連のプレーであるならば、パスを投げてからヒットまで、0.3秒程度といったところでしょうか。
パスからタックルまで0.5秒もあれば、「Roughing the passer」という重い反則(15ヤード罰退、オートマチックファーストダウン)を取られます。

QBを捕まえようとする守備選手は、QBの一挙手一投足を観察しています。
その間にパスを投げたのも見えているし、失敗して残念がる様子も見ています。絶対にです。
QBは投げた瞬間、別の守備選手から逃れようと後方に下がっています。
#91は、それをしっかり追跡してヒットしています。
無駄のない追い方で、ずいぶんと冷静ですよ。

他のスポーツで例えたら?

  • 野球で例えたら…。
    • 2アウトランナー2塁。バッターを三振に抑えて3塁側ベンチに帰るエースピッチャーが3塁線に差し掛かったところ、なぜか全力疾走でダイヤモンドを走ってきた2塁ランナーが怪我をさせるためにハイスライディングしたとかでしょうか。
  • サッカーで例えたら…。
    • ゴール前わちゃわちゃしてるところ、キーパーが倒れ込みながらボールを取った。
      キーパーが起き上がるところに顔面目掛けてスライディングタックルって感じ。
  • 相撲で例えたら…。
    • 押し出しで勝負をつけた後、うなだれる相手に対してかち上げ後土俵下に上手投げって感じですかね。
  • ボクシングで例えたら…。
    • ゴングが鳴ってラウンドが終わった後、相手の選手がコーナーに戻るのを確認してから後頭部を思いっきり殴るって感じ。
  • これくらいめちゃくちゃなものです!
    ありえません!
    親のかたきかよ。

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    問題のプレー2


    2nd & 15。OPP44。
    関学はショットガン。RB、TE1人ずつ。オーソドックス。
    スナップを受けたQBが、左に走ってくるRBにハンドオフ。
    RBはTEとフランカーの間を走ろうとするプレー。


    問題の選手#91は、攻撃の作戦(左に走る)に邪魔にならない選手ということで、オフェンスラインのブロッキングアサインメントの対象外となっています。つまり、#91は妨害なくQB目掛けて走れています。
    普通のプレーだとして解説すると、#91はQBを仕留める役割で、ボールがハンドオフがされたかどうかにかかわらずQBを捕まえようとしているように見えます。
    QBも、ドローフェイク(本当はランなのに、「ランと見せかけてパスですよ」とさらに見せかけている)をしていて、ボールを持ったままと誤認させようとしているんです。結構巧いのようですので、この状態でタックルを受ける可能性はわりとあります。(ボールを持っているふりをしている選手にタックルすることは問題ありません。
    タックルまではあり得るプレーですが、問題はQBの左足を捕まえたあと。
    あろうことか右回転をかましています。ドラゴンスクリューかよ。
    これは膝を壊そうという意図が見える危険な行為です。

    これも審判の目前ですぐさまイエローフラッグが投げられました。パーソナルファウル(アンネセサリーラフネス)です。

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    問題のプレー3

    1st & 10。OPP27。
    関学はショットガン。ダブルRB。TEなし。問題のプレー1の、左右反転です。
    プレーはQBの後ろのRBにハンドオフフェイクした後、左のワイドレシーバーにスクリーンパス。
    関学のオフェンスラインはわざと日大のラッシュを通して、ボールとディフェンスがすれ違うように仕向けてます。ただ、うまく決まりませんでした。
    ごく普通のプレーで、ごくごく普通に終わります。

    ここで問題の#91。このプレーでは関学も#91が出てくるので、日大#91と関学#91としましょう。
    関学のオフェンスタックル#71にブロックされ体勢を崩され、直後関学#91に再度ブロックされます。そのままよろめいて尻もち。
    ここで関学#91はプレー終了を見届け、すぐさまQBとの間に入ってQBを守ろうとする動きをしています。男ですね。
    すると何故か日大#91は関学#91に殴りかかります。意味がわからん!

    これで結局パーソナルファウル(相手のヘルメットを殴った)で、資格没収。

    こちらの動画では撮影された方の周りの観客が、怒っている声が聞こえてきます。

    「91番タコー」
    「ほんとにバカだよあいつぁ」
    コーチ説教しろよ、なに慰めてんだよ

    ホントですよ!

    あんなものはアメリカンフットボールでない

    いいですか。
    あれはアメフトではありません。ただの暴力行為です。

    アメフトがドマイナーなスポーツということで、誤解のないようにしておかないといけません。
    アメフトはこんな野蛮なものではありません。

    アメフトはコンタクトスポーツですから、もちろん究極的にフィジカルなスポーツです。ヒートアップすることもちろんあります。
    その反面、システマチックに任務を遂行するという知的な面も持ち合わせています。
    (プレーするのは相当に大変なスポーツだと思います。)

    あんな行為をしたら絶対にコーチに干されます。
    NFLでも馬鹿な反則をしたりすると、そりゃもうものすごい剣幕で怒られ、しばらくプレーに出してもらえません。
    (それでもってだんだん反省してきた選手がタオルかぶってしゅんとしている様子が映し出されるまでがセット。)
    そして試合後、リーグから目が飛び出るような金額の罰金と、試合出場停止の処分に処されます。

    今回の日大の対応はどうでしょう?
    だれも説教しません。それどこか「お疲れ」「次頑張れよ」みたいな対応です。
    監督の内田もわけのわからんコメント。

    力がないから、厳しくプレシャーをかけている。
    待ちでなく、攻めて戦わないと。
    選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。
    やらせている私の責任。

    ええ…。

    その責任は、雲隠れすることで取れるもんなんですかね。
    あんたら、優勝してませんでした?

    え?不死鳥?
    その鳥、ゾンビ化してません?

    資格没収の判断について

    審判はすべての行為を目撃して、すぐさま反則があったことを示すイエローフラッグを投げつけています。
    ここはいいのですが、最初のアホみたいな行為一発で資格没収(退場)処分にするべきでした。オフシャルは猛省せよ。

    ただ、今回、一発退場だったらこの#91の悪行の数々はここまで問題にならなかったでしょう。
    不幸中の幸いというのともちょっと違うけど。

    アメフトの発展に向けて

    アメフトは怪我がつきもののスポーツです。
    だからこそ反則に様々な種類があり、選手の安全を脅かすプレーには重い反則を出すルールとなっています。
    オフィシャルは、そのルールを厳格に運用すべき。
    でないとこのスポーツはどんどん衰退していってしまいます。

    また、協会も今回の問題を重く受け止め、様々な面を見直すべき。
    また、加害側には無慈悲な裁定を下すべき。監督の追放処分ぐらいあってもいい。今回のはそれくらいの行為です。
    それくらいできないと、別のところで同じ問題が出るでしょう。

    最後に

    ぶわーっと書いてしまいました。読みにくい文章ですみません。
    それだけ許せないのです。
    (プレイの図はせこせこ描いた。)

    大好きなアメリカンフットボールの話題が、もっと素敵な内容でみなさんのもとに届きますように。
    また、怪我をした選手が一日も早く回復し、前と同じようにプレーできますように。(切実)

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