Finale B 和訳 – RENT

ブロードウェイミュージカルRENTの最後の曲。
「Finale B」の歌詞和訳です。

ついに全曲和訳プロジェクトもフィナーレを迎えます!
プロジェクト始動から、2年近くかかってしまいました。先に単発で和訳していた「Seasons Of Love」から数えると、実に4年強…。そんなに!?
もし、私のような素人の貧相な和訳を待っていたような稀有な方がおりましたら、感謝とお詫びをお伝えしたいと思います。まず、まばらな更新であったことが申し訳ないです。しかし、Seasons Of Love一強のこのブログで、まばらなりとも他の曲のページにアクセスがあることが、RENT全曲和訳の心の支えになりました。どうもありがとうございました。

さて、曲の方に移ります。
前曲「Your Eyes」でMimiは力なく横たわります。
Rogerの悲痛な叫びがロフトにこだまし、皆、悲劇的な最後を見ていられない様子でした。
しかしMimiが息を吹き替えしたのです!

例によって、ライミング(押韻)してるところに下線が引いてあります。マウスオーバー(スマホはタッチ)で、韻を踏んでる単語を表示できます。


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(Suddenly, MIMI’s hand twitches. Incredibly, she is still alive.)

MIMI:
I jumped over the moon!!

ROGER:
What?

MIMI:
A leap of mooooooooooooooo …

JOANNE:
She’s back!

MIMI:
I was in a tunnel.
Heading for this warm, white light…

MAUREEN:
Oh my God!

MIMI:
And I swear Angel was there.
And she looked good!
And she said,
“Turn around, girlfriend, and listen to that boy’s song…”

COLLINS:
She’s drenched.

MAUREEN:
Her fever’s breaking

(突然Mimiの手がピクリと動く。信じがたいが、彼女はまだ生きていた。)

MIMI:
月を飛び越えた!!

ROGER:
はっ!?

MIMI:
モーーーーーって飛んで…

JOANNE:
生き返った!!

MIMI:
トンネルにいたの。こうあったかくて白い光に向かってたら…

MAUREEN:
ああなんて…!

MIMI:
Angelがそこに、そう、そこにいたの。
元気そうだった!
そしたら「振り向いて、ほら、あのひとの曲を聴かなきゃ」って…

COLLINS:
汗びっしょりだ

MAUREEN:
熱が下がってきてる

MARK:
There is no future
There is no past

ROGER:
Thank God this moment’s not the last

MIMI & ROGER:
There’s only us
There’s only this
Forget regret
Or life is yours to miss

ALL:
No other road
No other way
No day but today

(As the finale grows, the entire COMPANY makes its way on stage.)

MARK:
未来なんてここにはない
過去も気にしない

ROGER:
これでおしまいにならなくてよかった!

MIMI & ROGER:
私たちしかいない
これしかない
悲嘆するのは止めないと
人生が逃げて行ってしまう

ALL:
この道しかない
この方法しかないんだ
今日というこの日だけ

(フィナーレへ発展。全キャストがステージ上へ。)

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WOMEN:
I can’t control
My destiny
I trust my soul
My only goal is just to be

MEN:
Will I lose my dignity?
Will someone care?
Will I wake tomorrow
From this nightmare?

(MARK’s film resumes, along with two more films projecting on the back wall, “Scenes from RENT…”)

WOMEN:
コントロールできない
私の運命を
私の魂を信じる
私の唯一の目的は
ただここに在ること

MEN:
人としての尊厳を失ってしまうのだろうか
誰か気にかけてはくれるだろうか
明日、目覚めるだろうか
この悪夢から

(Markは映写を再開、加えてもう2つの映像も壁に映す。「RENTのシーンより…」とある。)

WOMEN:
Without you
The hand gropes
The ear hears
The pulse beats
Life goes on
But I’m gone
‘Cause I die
Without you
I die without you
I die without you
I die without you

MEN:
There’s only now
There’s only here
Give in to love
Or live in fear
No other path
No other way
No day but today
 
No day but today
No day but today
No day but today

ALL:
No day but today

– THE END –

WOMEN:
あなたがいなくても
手が探り
耳が聞き
脈が打つ
人生は続く
でも私はいなくなる
死んでしまうの
あなたがいないと
あなたがいないと生きていけない
あなたがいないと生きていけない
あなたがいないと生きていけない

MEN:
今しかない
ここしかないんだ
愛に従え
恐怖に生きることになってしまう
他に道はない
この方法しかない
今日というこの日だけ
 
今日というこの日だけ
今日というこの日だけ
今日というこの日だけ

ALL:
今日というこの日だけ

– 終幕 –


気づいたこととか。

  • 「girlfriend」には、いわゆる「ガールフレンド」の他に「女同士の友達」という意味があり、Angelの言った言葉は後者ですね。
  • 曲調は、Another DayWithout Youが元になっています。Without YouはMimiの曲。Another DayはMimiパートだけを抜粋。この曲はMimiの歌ったものだけを、キャスト全員で男女に分かれた2パートで歌うという構成になっているんですね!
    • そして、最後に奇跡が起きて生き返るのがMimiですから、なんとも巧い結末ですね!
  • RENTの元になったオペラ「La Bohéme」では、物語の最後にMimiは結核で死んでしまいます。まさに悲劇ですね。
  • Jonathan Larsonは、Mimiに同じ道を歩ませませんでした。現在進行形(当時)の問題がテーマのこの作品で、悲劇的な結末にするのはあまりにも酷。Larson自身、おそらくHIVで友人を亡くすという「悲劇」を目の当たりにしてきたでしょうから、やはり、劇的な最後にするにしても奇跡を起こして、人々に希望を与えることを選んだのだと思います。
  • 曲の最後、(下の動画にあるみたいに)Angel役が皆に迎えられて舞台上に上がるのがとても感動しますね。それでもって、決して「Angel」その人ではないのがまた泣けます。
  • 映画版では、Mark作の映像で色々な人の顔がフラッシュカット的に映し出されますが、最後出てくるのがAngelなんですよね。これも涙なしには観られない…。

こちらは映画版

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