What You Own 和訳 – RENT

RENT の「What You Own」の歌詞和訳です。
MarkとRogerの自問自答のロックナンバー。直前のGoodbye Loveから場面転換なしで始まりますが、時間は一年程度経っていると思われ、Markは仕事を辞めてRogerが帰ってきて仲直り(はあと)な曲です。

ちゃんと訳すまで気が付かなかったですが、素晴らしい曲です!
特に最終盤の歌詞の言い回し。最高です。一番下に解説してありますので、そちらもどうぞ。

ライミング(押韻)してるところに下線が引いてあります。マウスオーバー(スマホはタッチ)で、韻を踏んでる単語を表示できます。


MARK:
Don’t breathe too deep
Don’t think all day
Dive into work
Drive the other way
That drip of hurt
That pint of shame
Goes away
Just play the game
 
You’re living in America
At the end of the millennium
You’re living in America
Leave your conscience at the tone
And when you’re living in America
At the end of the millennium
You’re what you own

MARK:
あんまり深く息をするな
一日中考えこむな
仕事に飛び込め
逆の方向に行け
あの痛みの一滴
あの恥の一杯
そんなものどこかへ行く
ただ正々堂々としていよう
 
アメリカで生きている
ミレニアムの終わり
アメリカで生きている
発信音の後に良心をどうぞ
アメリカで生きている
ミレニアムの終わり
自分は自分のものだ

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ROGER:
The filmmaker cannot see

MARK:
And the songwriter cannot hear

ROGER:
Yet I see Mimi everywhere

MARK:
Angel’s voice is in my ear

ROGER:
Just tighten those shoulders

MARK:
Just clench your jaw till you frown

ROGER:
Just don’t let go

BOTH:
Or you may drown

ROGER:
映画製作者には見えないが

MARK:
ソングライターには聞こえないが

ROGER:
そこらじゅうでMimiの影を見た

MARK:
Angelの声が耳に残ってる

ROGER:
気を抜くな

MARK:
しかめっ面になるまで歯を食いしばれ

ROGER:
手放すな

BOTH:
でなきゃ溺れる

BOTH:
You’re living in America
At the end of the millennium
You’re living in America
Where it’s like The Twilight Zone
And when you’re living in America
At the end of the millennium
You’re what you own

BOTH:
アメリカで生きている
ミレニアムの終わり
アメリカで生きている
まるでトワイライトゾーンだ
アメリカで生きている
ミレニアムの終わり
自分は自分のものだ

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BOTH:
So I own not a notion
I escape and ape content
I don’t own emotion
I rent

MARK:
What was it about that night

ROGER:
What was it about that night

BOTH:
Connection in an isolating age

MARK:
For once the shadows gave way to light

ROGER:
For once the shadows gave way to light

BOTH:
For once I didn’t disengage

BOTH:
意思なんて持ち合わせてない
逃げまわっては猿真似しているんだ
感情なんて持ち合わせてない
借りているんだ

MARK:
あの夜はどういうことだったんだ

ROGER:
あの夜はどういうことだったんだ

BOTH:
離れていた間の関係

MARK:
今回ばかりは影が光に道を譲った

ROGER:
今回ばかりは影が光に道を譲った

BOTH:
今回はばかりは喧嘩をやめられなかった

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MARK:
Angel
I hear you
I hear it
I see it
I see it
My film!
 
(Mark goes to the pay phone and dials.)
Alexi?
Mark
Call me a hypocrite
I need to finish my own film
I quit!

ROGER:
 
 
Mimi
I see you
I see it
I hear it
I hear it
My song!
 
One song
Glory
Mimi
Your eyes…

MARK:
Angel
君の声が聞こえる
聞こえる
見える
見える
自分の映画が!
 
(Markは公衆電話で電話をかける。)
Alexi?
Markです
食わせ者とでも言ってください
僕は自分の映画を作り上げないと!
辞めます!

ROGER:
 
 
Mimi
君の姿が見える
見える
聞こえる
聞こえる
自分の曲が!
 
一曲
栄光を
Mimi
君の瞳が…

BOTH:
Dying in America
At the end of the millennium
We’re dying in America
To come into our own
And when you’re dying in America
At the end of the millennium
You’re not alone
I’m not alone
I’m not alone

BOTH:
アメリカで死んでいく
ミレニアムの終わり
僕らはアメリカで
死ぬほど真価を発揮したいんだ
ミレニアムの終わりのアメリカで
死にゆくときでも
君はひとりじゃない
僕はひとりじゃない
僕はひとりじゃない



気づいたこととか。

  • 「millennium」は千年紀。日本でも2000年になるときはお祭り騒ぎがあったのでちょうどその頃かと思ってしまいますが、RENTの時代は1990年代です。1999年とかではないのですね。世紀の終わりを「end of century(世紀末)」というように、「end of millennium(千年紀末)」という感じだと思います。
    • 実は「millennium」には「理想の時代、黄金時代」という意味があります。
    • これはダブルミーニングですね!Markたちは、実際家賃も払えない時代を生きているのです。
  • 「Leave your conscience at the tone」は、「Leave your message at the tone(発信音の後にメッセージをどうぞ)」のもじり。
  • 「The filmmaker cannot see/The songwriter cannot hear」は、たぶんそれぞれのことを批判(別の場所にいるから愚痴)してますね。この時点では喧嘩別れを引きずっていると見ていいかな?
  • 「The Twilight Zone」は、1959年のアメリカのテレビドラマ。日本の「世にも奇妙な物語」は、このドラマのパクリオマージュらしい。
  • 「So I own not a notion …」は、考えの軟化。特にGoodbye LoveでMarkがRogerに言われたことを、一人の時間で消化したようなことを意味してる気がします。
  • 「For once I didn’t disengage」の訳「今回はばかりは喧嘩をやめられなかった」が間違っていないとすると、Goodbye LoveでRogerが言った電話はきっとかけてませんね!
  • MarkがAlexiに電話をかけ、「Call me a hypocrite」と捨て台詞を吐いて辞めます。この「hypocrite」、日本語訳すると「偽善者」となりますが、どうもその訳ではしっくりしません。他に「猫かぶり」とか「食わせ者」という意味合いもあり、そっちのほうが近い気がしたので、ここでは「食わせ者」で訳しました。
    • hypocriteと偽善者の違いを調べてみると、宗教や文化まで話が及んでしまい、興味深いですがこの場所で解説するには無理がありますね。
    • 一応Wikipedia:偽善をどうぞ。
  • 「living in America」と「dying in America」について。
    • 「You’re living in America」が終盤では「dying in America」になっていて、「あれ?」と思いますね?
    • 実は「be dying to」で、「~したくてたまらない」という意味があります。間に「in America」が入っていて、次の「to come …」が聞こえるまで聴き手は「あれ?」の状態で焦らされるんです!
    • したくてたまらないのは何かというと、曲名にも含まれている「own」を使ったイディオムで、「come into one’s own」があり、これは「真価を発揮する」という意味合いだそうです。
    • 「あれ?死ぬの?」と思ったら、と非常にポジティブな話だった!
    • それでもって、最後は「when you’re dying, you’re not alone」と、「死にゆくときでも君はひとりじゃない」と、ownとaloneで韻を踏みながら終了!
    • この一連の言い回し、素晴らしい。Jonathan Larsonに拍手!
  • 舞台版では、この曲中に二人は再会していない雰囲気ですが、映画版では屋上で再会し、男のハグをします。結構熱くていいよね。

舞台版

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